この記事では、ルーレットで勝率を高めるために、ラ・パルタージュ(La Partage)について知ることが出来ます。
「ルーレットのラ・パルタージュ(La Partage)って何?」と聞かれたときに答えられないという方は、ぜひ最後まで記事を読むことをオススメします。
そして、最後まで読んでもらったら、きっと有益な情報であったと感じてもらえるはずです。
Contents
アメリカン、ヨーロピアン、フレンチ ルーレットの違い
では、さっそくラ・パルタージュ(La Partage)について書きたいところですが、まずはルーレットの種類から説明していきます。ルーレットの種類はざっくりと3種類あります。ぜひ覚えておきましょう。
アメリカンルーレット
アメリカンルーレットは、「1~36」の数字に「0」と「00」を追加した合計38個の数字で構成されています。アメリカンはラスベガスやマカオのカジノでよく使われているものです。
一方のヨーロピアン、フレンチルーレットには「00(ダブルゼロ)」は存在せず、「0~36」の合計37個の数字で構成されています。
アメリカンルーレット最大の特徴が、この「00」の存在です。単純に考えても38分の1より37分の1のほうが当たる確率が高いことは明らかです。
微妙な差だと感じるかもしれませんが、アメリカンのハウスエッジ(控除率)が約5.26%なのに対して、ヨーロピアンやフレンチのハウスエッジは約2.70%です。たった1つの数字「00」があるだけでハウスエッジはなんと倍になってしまうのです。
ラスベガスやマカオのカジノにはあまりヨーロピアンルーレットがありません。そのため、ラスベガスやマカオだとアメリカンルーレットをするしかありません。
しかし、オンラインカジノであればヨーロピアンやフレンチが置いてないことのほうが稀です。強いこだわりがなければオンラインカジノでアメリカンを積極的に選ぶ理由はないでしょう。
アメリカンルーレットのハウスエッジ
<特徴>
ヨーロピアン、フレンチは数字の並び方がバラバラなのに対して、アメリカンのホイールは連続する数字が対角線上に位置している。
アメリカンルーレットには、ヨーロピアンルーレットやフレンチルーレットにはない「00(ダブルゼロ)」が存在しています。たった1つのこの数字の存在によって、アメリカンとヨーロピアン、フレンチの間には大きな勝率の差が生まれます。
具体的にアメリカンルーレットの控除率を計算してみましょう。
「アウトサイドベットの赤黒」の2倍配当で1ドル賭けて当たった場合、2ドルのキャッシュバックがあり、利益は1ドルということになります。
<ハウスエッジと期待値について>
アメリカンルーレットは、「1~36」と「0」、「00」の合計38個の数字で構成されています。2倍配当で、38個の数字から赤い数字18個のいずれかを当てることになるので勝率は以下の通りです。
18/38=0.4737
赤か黒かなら、単純に考えると半分の確率で当たりそうですが、実際の勝率は50%より低く、約47.4%となっています。つまり、1/2に見えて1/2より難しい確率の勝負なのです。
ところで、2倍配当で1ドル賭けて当たったら2ドルが返還されますが、勝率が50%を切るならキャッシュバックが少ないと思いませんか?
勝率から算出すると本来あるべき配当は約2.11倍なので、2.11ドルが返還されるべきです。しかし、実際に返還されるのは2ドルなので、0.11ドルの乖離があります。この0.11ドルは控除額として運営を行っているカジノ側の利益となります。
続いて期待値も計算してみましょう。
38個の数字から1つの数字を賭けたとき(シングルナンバー)の倍率は36倍です。つまり、期待値は36/38=0.9474の約94.74%となります。
控除率+期待値=100%となるようにできているので、控除率は100%-94.74%=5.26%です。本来配当されるべき2.11ドルの5.26%にあたる0.11ドルがカジノ側の利益になっています。
今回はシングルナンバーの場合で計算しましたが、複数の数字に同時に賭けていた場合でも、5点賭け以外は同じ期待値になります。
ヨーロピアンルーレット
「00」が存在することから「ダブルゼロ」と言われるアメリカンルーレットに対して、「0」だけのヨーロピアンは「シングルゼロ」と呼ばれています。
ヨーロピアンのハウスエッジ(控除率)は約2.70%となっています。ダブルゼロのアメリカンルーレットと比較してハウスエッジ(控除率)が約半分なので、プレイヤーにとっては有利になります。
ラスベガスやマカオのカジノにヨーロピアンが置いていない理由は、カジノ側にとって有利なアメリカンを優先することで多くの儲けを生むためです。しかし、オンラインカジノではヨーロピアンルーレットのほうがメジャーで、対応していないオンラインカジノはありません。
最近はオンラインカジノのクオリティが高くなっており、実際のカジノの臨場感を味わえることができるヨーロピアンルーレットも多く存在します。
ヨーロピアンルーレットはルーレット中でも王道といえるヨーロピアンルーレットからベットシステムやベットレイアウトを習得しましょう。
ヨーロピアンルーレットのハウスエッジ
<特徴>
アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの違いについては、レイアウト・デザイン面における違いは「00」の有無だけです。しかし、ホイールで比較すると数字の並び方が異なります。アメリカンは「連続する数字が対角線上に位置している」のに対して、ヨーロピアンではそうではありません。
外観の違いを箇条書きにすると以下の通りです。
・レイアウトトップ領域のゼロ配置
・ホイールの数字の並び
<ハウスエッジと期待値について>
ヨーロピアンルーレットは、「1~36」と「0」の合計37個の数字から構成されており、アメリカンルーレットより数字が1つだけ少なくなっています。
当たりやすさでアメリカンかヨーロピアンか選ぶなら、多くのプレイヤーはヨーロピアンを選ぶことでしょう。事実、ハウスエッジや期待値もヨーロピアンルーレットの方が断然有利になっています。
アメリカンルーレットで計算したのと同様に、ヨーロピアンルーレットでも「アウトサイドベットの赤黒」の2倍配当で1ドル賭けたとしてシミュレーションをしてみましょう。
ヨーロピアンルーレットの場合、全部で37個の数字の中から18個の数字を当てるという条件なので、18/37=0.4864864…となり、約48.6%が実際の勝率となります。
勝率が1/2(50%)に満たないという点はアメリカンと一緒ですが、アメリカンの勝率は約47.4%なので勝率は若干ヨーロピアンルーレットのほうが高いということになります。
この勝率に基づくと本来あるべき配当は約2.055倍となり、約2.055ドルの返還が理想です。実際に得られる2ドルとの差額0.055ドルがハウスエッジとしてカジノ側に渡ります。
一方の期待値は、36/37=0.97297297…約97.3%です。
フレンチルーレット
フレンチルーレットはヨーロピアンと同じ「シングルゼロ」ですが、ヨーロピアンとは配置が異なります。スポットを覚えた状態で楽しみたいプレイヤーは配置を確認しておきましょう。
フレンチルーレットのハウスエッジ(控除率)はヨーロピアン同様約2.70%
フレンチルーレット最大の特徴は「アンプリゾンルール」の存在です。アンプリゾンルールとは、イーブンベットにおいて「0」が出たときに掛け金の半額が返還されるか次のゲームで使用できるようになる救済措置です。
通常の控除率は約2.70%ですが、このアンプリゾンルールが発動したときのイーブンマネーの控除率は約1.35%となります。どのルーレットにもこんなに低い控除率はありません。控除率が低いということは、プレイヤーにとって非常に有利であるということです。イーブンマネーベットを行うプレイヤーはこの恩恵にあやからない手はないでしょう。
フレンチルーレットのハウスエッジ
<特徴>
フレンチルーレットはルーレットの原型といわれており、全てのカジノの核でもあります。その起源は18世紀のフランスまでさかのぼります。
諸説ありますが、1655年にパスカルが現在のルーレット回転盤の原型を開発したといわれています。学者であるパスカルが回転盤を作った目的は永久運動についての探求でした。当時の回転盤には「1~36」の合計36個の数字が書かれていました。
残念ながらパスカルの野望は失敗に終わりました。そしてこの歴史が再び動き出したのは200年後の1842年のことでした。
フランコワとルイのブランク兄弟がシングルゼロ「0」の追加を思いついたのです。たった1つの「0」の追加によって、ハウス側の勝率が格段に向上しました。
当時のフランスではギャンブルはまだ違法だったのにも関わらず、ルーレットはたちまちフランスだけでなくヨーロッパ諸国で大人気になりました。
<ハウスエッジと期待値について>
まずはアメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの控除率をおさらいします。
ヨーロピアンルーレット 2.70%
フレンチルーレットのテーブルレイアウトは、アメリカンやヨーロピアンとは配列が異なります。しかし、数字の合計数はヨーロピアンと同じく37個なのでハウスエッジ(控除率)や期待値はヨーロピアンと同じです。
詳細は【ヨーロピアンルーレットのハウスエッジ】にてご紹介した通りなので、内容を思い出せないという方はもう1度見返してみてください。
ところで、フレンチがヨーロピアンと同じハウスエッジ・期待値ということは、フレンチとアメリカンのハウスエッジ(控除率)の差も約2倍ということです。フレンチもアメリカンルーレットよりおすすめできるルーレットです。
◆ ハウスエッジ(控除率)とは?
ハウスエッジは別名「控除率」です。つまり、胴元であるカジノ運営側の利益のことです。さらに言い直すと、理論上もらうべき配当から差し引かれている手数料の部分がハウスエッジとなります。
◆ ペイアウト率とは?
ペイアウトを直訳すると「支払い」という意味ですが、ギャンブルにおいては「払い戻し」を意味します。つまり、ペイアウト率とは「払い戻し率」ということになります。これは、ゲームに勝ったときに理論上もらうべき配当のうち、実際に手元に戻ってくる割合を指します。
理論上もらうべき配当のうち差し引かれている部分=ハウスエッジ(控除率)だとご説明しましたが、先ほど控除率+期待値=100%と解説したのを覚えていますか?
もうお気づきの方もいらっしゃるでしょう。ペイアウト率とはこの記事の中でも何度も登場している「期待値」のことです。
アンプリゾン(EnPrison)について
ルーレットの中でもフレンチの人気が高い理由は、やはりアンプリゾン(EnPrison)の存在です。投入した掛け金の半額が返還されるか次のゲームで使用できるという内容や圧倒的な控除率が魅力です。
そもそもアンプリゾンというのは、フランス語「EnPrison」です。「監禁・囚獄・囚人・捕虜」などの意味を持ちます。人が罪を犯して「刑務所入り」するかのように、賭け金が出た目に応じてカジノで一時拘束されます。
ヨーロッパの本場カジノにおいては、アウトサイドベットのイーブンベットでプレイしたときに「0」が出た場合、賭け金のうち半分は手元に戻され、もう半分は保留となります。次回のゲームで同じ賭け方をして勝つことができたら保留されていた金額がプレイヤーに戻ってきます。次のゲームで負けた場合は没収となります。
例えば、「アウトサイドベットの赤黒」の赤に2ドル賭けて「0」が出た場合、半分の1ドルはプレイヤーの手元に戻り、残りの1ドルはレイアウトのアウトサイド(赤の部分)に置いたままになります。
次のゲームで同じイーブンベット(赤黒)で賭けて赤が出た場合は、アウトサイドに置かれていた1ドルがプレイヤーの手元に戻りますが、黒が出たらその1ドルは没収されます。
プレイヤーにとってはアンプリゾンは大変ありがたいシステムですが、残念ながらオンラインカジノで採用されているルーレットは私が知る限りありません。
しかし、悲しまなくて大丈夫です。
オンラインカジノではアンプリゾン方式を少し改変したラ・パルタージュ(La Partage)方式が採用されています。
ラ・パルタージュ(La Partage)について
ラ・パルタージュはアンプリゾンを少し簡略化したようなルールです。
マイクロゲーミング系オンラインカジノのフレンチルーレットでは、ラ・パルタージュ(La Partage)が適用されています。
呼び方こそ違いますがアメリカンルーレットのサレンダー方式とルールは同じで、賭け金の半分が没収、半分が戻ってくるというものです。
条件が、アウトサイドベットのイーブンベットで賭けて「0」が出た場合というのも共通しています。
ラ・パルタージュ(La Partage)のハウスエッジについて
<特徴>
①フレンチルーレットにて採用
②出た目 「0」の場合、賭け金の半分が戻ってくる
③賭け方の条件 アウトサイドベットの2倍配当
・赤黒賭け(レッドブラック:Red Black)
・奇数偶数賭け(オッドイーブン:Odd Even)
・前半後半賭け(ハイロー:Hi Low)
④控除率の変化 2.70%⇒1.35%
アメリカンルーレット5.26%
ヨーロピアンルーレット2.70%
に対して、
フレンチルーレットは1.35%と最もプレイヤーに有利なことがわかりますね。
ラ・パルタージュ(La Partage)のまとめ
ラ・パルタージュ(La Partage)について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
初めて聞いた方はとても有益な情報になったのではないかと思います。
なぜなら、2倍配当にBetするときにラ・パルタージュを採用しているフレンチルーレットを選ぶだけで勝率を高めることが出来るのですから。
ちなみに、ラ・パルタージュを採用しているかどうかは、各オンラインカジノのルーレットの説明を見れば、しっかりと明記してあります。
(参考例)
よく分からなければ、サポートに問い合わせれば教えてくれます。(ただし、サポートの方ですぐに回答してくれる人は少ないので回答は翌日以降になることが多いです)
ちなみに、私が確認したところ、下記カジノではラ・パルタージュを採用したルーレットがあることは確認が取れております。
・ワイルドジャングルカジノ(DL版)
・ウィリアムヒルカジノ
・エンパイア777
・カジ旅
・ベラジョンカジノ
・チェリーカジノ
・ワンダリーノカジノ
・パイザカジノ
※ただし、あくまでも私が確認した時点での内容になりますので、正確な情報が知りたい方はカジノ側にお問い合わせ下さい。